今日から3月。今年に入って早二月が過ぎ、そしてあと11日で昨年の大災害から1年を迎えます。
私たちは、何か変わったのでしょうか?それとも変わることができたのでしょうか?
さて、尺八の練習について今日は語りたいと思います。
以前、「たまには自分の音を聴こう」という題で、録音機を使って練習する事をオススメしました。
それは、自分の音を客観的に聴くことで冷静に良し悪しを判断するのにいい、ということでした。

私もたまにこの方法を実践していますので、それについて感じだことや私なりの手順などを書きたいと思います。
まず、私が使用するのは、上記の写真のZoomのH4という録音機です。
これは、ボタン操作も簡単で、演奏寸前に自分でボタンを1回押すだけで録音できます。
録音の時のポイントは、最大限の音量で録音するのではなく-12db(デシベル)のレベルに抑えて録音することです。
そうする事で、ノイズや無駄なリミッターがかからず綺麗な音が録音できます。
…とりあえず、少し録音レベルを抑えて録るということです。
※こういった内容はよく解らないかもしれないですね。そのうち詳しく解説します。
さて、色々省略してとりあえず録音しました。
ココでまずポイント。必ず録音したものはその日の内に一度は聞き返してください。
いかに下手だろうと我慢して聴くことが大切です。
私も、いまでも自分の音を聴き返すことは気恥ずかしいものです。
それでも、自分の音と向き合うことで「あぁ、あそこは下手だな〜」とか「もうすこしテンポよくしないとな」とか「ここは自分では聴かせたつもりでもまだまだだな」とか色々な発見があります。
つい少し前にも新しい曲を吹き始め、曲全体が吹けるようになったのでためしに録音し、それから1ヵ月後同じ曲を録音して聞き比べてみました。
吹き始めのほうの録音は、確かに吹けているのだけれど楽譜に噛り付き正確すぎて余裕がない。
1ヵ月後の方は、それぞれのテクニックは上手くなっているが、それを聴かそうとねちっこくなりすぎて、吹いてる本人はいいけど聞く分にはちょっとテンポが悪いな、と自分のことなのにまるで他人事のように感じることが出来ました。
ですが、これが大切なのです。この方法で練習すれば新しい自分への発見があります。
よく、上達するには上手な人の音をきくのがいいといいます。
けど、それと同じぐらい自分の音を聴いて、自分が今どうなのかを知ることも大切なのです。
録音機のような文明の利器を使って、効率よく練習してみるのはいかがでしょうか?
葛山幻海